災害に備えた家づくり!災害時に役立つ注目の設備を紹介!

はじめに

住宅の購入や建築を考えている方のなかには、「災害時に備えた家づくりがしたい!」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?コロナウィルスが流行してからは、避難所に行かず、自宅で避難生活を送る「在宅避難」も注目されています。小さいお子様がいたり、ペットを飼っていたりする場合には慣れない共同生活は負担が大きく、自宅で過ごせるだけで気持ちが少し軽くなるのではないでしょうか。災害時に活躍する設備というと、自家発電できる「太陽光発電」が有名ですが、他にも様々な設備があります。今回は災害時に役立つ設備についてご紹介していきます。

太陽光発電

太陽光発電は、住宅の屋根に「ソーラーパネル」を設置し、太陽の光を利用して電気をつくる発電方法です。省エネ設備としても近年注目されており、設置を検討している方も多いのではないでしょうか。基本的には、住宅設計段階で停電時にも使用したいコンセントや照明を選び、停電時にも電気を使うことができます。ただ、太陽光を利用するため、曇りや雨の日は発電量が下がり、夜間には発電できません。また、隣に高いビルが建っていて常に日陰になる等の場所は発電に不向きになります。屋根の大きさや形状によっても設置できる枚数が変わってきますので、発電量については設計段階で確認するようにしましょう。

蓄電池

太陽光発電とセットで活用できると注目されているのが蓄電池です。蓄電池は電池を蓄える設備で、太陽光発電と連携する蓄電池を採用することで、日中発電した電気を夜間に使用することが可能です。災害時の夜間にも電気が使えるのは大変助かりますよね。蓄電池は屋内設置タイプと屋外設置タイプがあるため、水害の可能性がある場所では住宅の2階に屋内タイプ、家の中を広く使いたい場合は屋外タイプと自分にあったタイプを選択することができます。気温が-10℃以下になるような寒冷地では蓄電性能が低下するため、屋内タイプがおすすめです。家庭用蓄電池は5kWh程度のものが多く採用されていましたが、最近は10kWh以上の大容量の蓄電池も主流になってきました。災害時に使いたい電気の量や太陽光発電の併用有無に応じて設置するタイプを選ぶようにしましょう。

エコキュート

エコキュートとは空気の熱を利用してお湯を沸かす電気給湯機です。給湯機というとガスが一般的でしたが、ガス給湯機と比べるとCO2排出が抑えられる点や、空気熱を利用するため少ない電力で効率的にお湯を沸かせる点などから省エネ設備としても注目されています。エコキュートは電気料金が安い夜間に沸かしたお湯を貯湯タンクに貯め日中に使用するしくみです。そのため、断水や停電の際にもタンクに貯めてある水は使用することができます。飲料水としては適していませんが、トイレや手洗い等、災害時にも水が使えるというのは心強いですよね。

エネファーム

エネファームの正式名称は「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」といいます。名前からはイメージがしづらいですが、簡単に言うと「発電」する「給湯機」です。ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電し、発電時の熱を利用してお湯を作ることもできるため、エネルギーを無駄なく使う省エネ設備としても注目されています。エネファームは発電しているときに停電が起きると発電を継続する機能があるため、太陽光発電と同様、非常用のコンセントを設定し、停電時にも使用することが可能です。また、お湯も作れるため給湯や床暖房の使用や、貯湯タンクに貯まったお湯や水を生活用水として使用することも可能です。ただ、発電していないときに停電が起きると起動ができない点や、ガスで起動するためガスが止まった場合には使えなくなる機種もある点に注意が必要です。

V2H

V2Hとは電気自動車に蓄えた電気を家庭で使用できるシステムです。今までは、自宅のコンセントから電気自動車を充電するのが一般的でしたが、家庭用の充電スタンドが誕生し、家庭から自動車へだけでなく、自動車から家庭に電気を送ることができるようになりました。そのため、停電時にも自動車に蓄えた電気を家庭で使用することが可能です。家庭用蓄電池もご紹介しましたが、電気自動車のバッテリーはそれよりも大容量になるため、より長い時間電気を使用することができます。太陽光発電とセットで活用すれば、日中に発電した電気で電気自動車を充電し走行することや、蓄えた電気を夜間に使用することも可能です。電気自動車を所有されている方はぜひ設置を検討してみてください。

雨水タンク

雨水タンクとは雨水をためておく貯水槽のことです。雨水ですので飲料水としては適していませんが、断水時にはトイレを流す等の非常用水として活用することができます。タンクが貯まっていると、新しい雨水を貯めることができないため、定期的に使って入れ替えることが推奨されています。普段から、ガーデニングの水やりや掃除等、外部で水を使う機会が多い方におすすめです。

保安灯

一般的に、保安灯とは夜の暗い場所でも安全に歩行できるよう、最低限の明るさを確保するために設置する照明のことを指します。また、停電時に自動点灯する照明を保安灯ということもあります。今回ご紹介するのは、普段は夜の暗い場所の足元灯として利用し、停電時には自動点灯し、取り外して携帯電灯としても使用できる保安灯です。災害時等に備えて懐中電灯を常備しているご家庭も多いと思いますが、非常時だけでなく普段から活用できるというのが嬉しいポイントです。また、コンセントに設置するタイプもあるため、新築でなくても取り入れることが可能です。

まとめ

災害時に向けて取り入れたい住宅設備についてご紹介しました。災害時はもちろん、省エネや光熱費削減など、普段の生活にもメリットのあるものばかりです。30年以内に70%の確率で首都直下地震や南海トラフ地震が発生するという予測もあり、これからの住宅に災害準備は欠かせません。今回ご紹介した設備だけでなく、家具の固定や非常食の準備も大切ですね。「住宅性能表示制度」では「耐震等級」の項目もあり、家の構造面でも災害に備えることができます。今回ご紹介した住宅設備について、頭の隅に入れておいていただき、住宅建築や購入の際の参考にしてみてください。
住宅性能表示制度耐震等級についてはこちら)